お父さん~の後書きみたいな話

『お父さんは性的コンテンツ』上下巻、有難いことに重版してもらいました。
心から感謝いたします。
これを書いている現在、とらのあな、コミコミスタジオでは特典付きを復活してくださってますので、売り切れで買えなかったという方はチェックしてみてください。

さて、売り切れ状態だったため、後書きみたいなことを書く時期を逃してしまいましたが、タイトルについてなど、ちょっと語ってみます。

『性的コンテンツ』という言葉が入る今回のタイトル、パワーワードと笑ってくれる方もいれば、ひどいタイトルだとけしからんと怒る方もいました。
「性的コンテンツ」という言葉がそもそも具体的に何を指すのかはっきりとしない言葉ですよね。
なのでどう解釈するかで怒る人はいるだろうと思っていました。
ちょっとした色っぽい雰囲気と解釈する人、ポルノと解釈する人、規約やらで使われる自然ではない言い回しって捕まえて明確にしたくなりませんか?

今作は、海香の性別や香の内面など、○○だと思ったら□□だった、というギミックをちりばめた漫画となりました。
メインは恋愛なので、推理小説ほど仕掛けをがっつり作り込んだわけではありませんが。
なのでタイトルも読んでいくうちにいくつか解釈が変わるものにしました。
以下、作者のこじつけと思ってお付き合いください。

最初は海香のお父さんは世間で歩く性的コンテンツと呼ばれている、というシンプルな解釈となると思います。
ですが司之介視点で読み解くと、香は子を持つお父さんであって、向こうから同じ気持ちは返ってこない、一方的な性的コンテンツ(オカズ)だと思っている。
そして香は香で、司之介をお父さんのように甘やかしながら、でも自分を好きでい続けるように理想の性的コンテンツを演じている。
そんな二人の恋愛における不器用な様をタイトルに託しました。

いや~、怒られるけど、多少脳みそ使って考えているんですよ、実は。というね。
単行本の後書きで書くほどの話じゃない話でした。
お付き合いいただきありがとうございました。
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